【座談会2016/9/19】【レポート】

2016年9月19日に開催した第3回イベント 座談会in中島公園(当日は天候の都合で倉式珈琲店札幌中島公園店に移動して開催)のレポートが完成いたしました!
いつの話かと思われそうなほど昔の話ですが…遅くなり申し訳ありません。
前回同様長くなりましたので、このブログ記事には各項目のまとめを掲載し、座談会で出た様々な意見につきましてはPDF版にて公開いたします(末尾にリンクあります)。
お時間ある時にご覧いただければ幸いです。

20160919座談会


SIAFについてのモヤモヤしたアレ 第3回座談会レポート
開催日時:平成28年9月19日 14:00〜16:00
内容:第3回イベント 座談会 in 中島公園(当日は天候の都合で倉式珈琲店札幌中島公園店に移動して開催)(札幌市)
議題:『資料を見て振り返る札幌国際芸術祭(SIAF)』(土日祝日版)
参加者:5名(一般参加者3名、主催側2名)

<一般参加者内訳>
居住地域:札幌市内2名、札幌市外1名
芸術関連活動:アマチュア作家orプロ作家1名、鑑賞のみ1名、無記入1名
年代:30代1名、40代2名

<札幌国際芸術祭参加状況(2014年)>
<札幌国際芸術祭参加状況(2017年)>
※今回は参加状況のはヒアリングなし

座談会については前回同様に事前の参加受付を行っておらず、当日直接来場してもらった。当初、中島公園の芝生での座談会を計画していたが強風のため、近隣に所在した倉式珈琲店札幌中島公園店へ移動した。飲み物のほか軽食、スイーツも囲んだことから和やかな雰囲気を挟んだが、集まった参加者に初対面の人が少なかったことからも会話は盛り上がりを見せた。
今回の座談会テーマに合わせ、現時点での公式資料のうち主催高橋が所有のものを持参。机上に置き、参加者には自由に手に取ってもらえるようにした。
座談会では話す内容を定めず、自由に話し合ってもらった。内容は下記の通り。会話はやり取りとして繋がっているものはなるべくまとめて記すが、大きくは時系列ではなく項目で仕分けした。ただし、項目の中ではおおむね時系列順に記した。
<持込資料内訳>
・「札幌国際芸術祭(仮称)基本構想」(平成24年6月)
・『Switch別冊(札幌国際芸術祭2014オフィシャルガイドブック)』(平成26年7月)
・「札幌国際芸術祭2014 全体概要」(平成26年11月)
・札幌国際芸術祭2014ドキュメント『人と自然が響きあう都市のかたち』(平成26年12月)
・「札幌国際芸術祭2014開催報告書」(平成27年3月)
・「札幌国際芸術祭2017 テーマ/開催概要発表」(札幌市HPにて平成28年5月公開)
・SIAF2017記事の掲載された広報さっぽろ
・SIAF2017チラシ
・さっぽろ八月祭チラシ
・パブリックミーティングのチラシおよび当日配布資料(開催概要)。

(1)SIAF2014
SIAF2014についての話題では展示会場や作品そのものについての言及が多く、展示会場については「その場所が現代美術の展示またはパフォーマンスを行う場所として適切であるか」という問いかけがあった。また、作品についての話題では地下歩行空間での展示や札幌市資料館での『コロガル公演inネイチャー』、モエレ沼公園での能楽×アイヌ古式舞踊『北の大地を寿(ことほ)ぐ』などが上がった。

(2)さっぽろ八月祭(2014-2016)
さっぽろ八月祭についてはSIAF2014での開催と、単独での2015年の開催、SIAF2017プレ企画としての2016年の開催があるため、別項目とした。盆踊りを取り上げることへの肯定的な意見のほか、「福島を消費しているのでは」という意見も出た。

(3)SIAF2017
実施したイベントなどの内容やゲストディレクター、出展作家などの情報の提供・公開についての提議のほか、地域にあるアート活動を巻き込めていないのではないか、また、地域の施設を取り上げることで関係者が懸念することなどの話題が提供された。リスクを含めたマネジメントの話題などでは、SIAFの内部で関わっていた人とそうでない人との間の感じ方の違いなどが見て取れた。また、SIAFとの比較対象としてサッポロ・シティ・ジャズも話題に上った。「地域の発展に寄与できるか」という観点での議論も多かった。

(4)祭
「祭」という言葉から発生する話題については従来の伝統的な祭、SIAF、八月祭、YOSAKOIなどに話がまたがったため、別項目とした。参加者それぞれが何を祭と思っているかということ、また、「SIAFは祭か、エキスポか」という話にも及んだ。

(5)SIAFについてのモヤモヤしたアレ
今回、SIAF事務局の方から質問をいただいたことについても簡単に話題に上った。

(6)札幌のアート界隈
札幌のアート界隈そのものへの感想もあったため、この項目で紹介する。

(7)最後に
今回もSIAF2014に関わっていた方に参加いただいたことで、「見ているだけの側」以外の視点および情報を得ることが出来た。主催高橋がいるようなローカルなアマチュア活動においても「やる側」の思うことや温度と「見る側」のそれとは差異があるのが通常と思われ、直接のコミュニケーションなしにその差異があることに気がつくこと、どんな差異であるかに気付くことはやや困難と思われる。「SIAFについてのモヤモヤしたアレ」で様々な立場の方による意見交換の場に同席できることは、個人的には収穫が大きい。他の参加者およびこのレポートの読者にも何か得られるものがあったなら嬉しく思う。「SIAFがどうか」ということは最終的に目的にはなりえず、「自分たちの住んでいる土地はどうか」「自分たちはどうか」「自分はどうか」がより最終的な目的に近いのではと回を重ねるごとに感じている。
今回のレポートは主催高橋個人の活動の都合などもあり大幅に遅れることとなった点、お詫び申し上げる。現時点でレポートはまだ4本が未完成となっているため、なるべく早く書き上げたい。

平成29年2月26日
高橋弘子


PDF版はこちら↓
20160919座談会レポートPDF


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