このページでは、コアメンバーやイベント参加者のモヤモヤ、ヒアリングによって取得したモヤモヤなどを掲載しています。
これらは単なる感想や印象を述べたもの、また、個人の好みによる発言も含まれており、タイミングや発言者によっては実情を踏まえない内容になっている可能性があります。そのため、同じ発言者でも、時期によって内容が異なる場合が想定されます。
モヤモヤを取得、または当ホームページに掲載した日程については各モヤモヤの末尾に記載いたします。
発言者の氏名、所属などの情報は主催側で把握していますが、基本的に匿名での掲載とします。匿名でも、一人の発言者には一つの番号を付与し、後の発言であっても同一人物のものであると認識できるようにします。


【発言者1】 高橋弘子/札幌市内在住/草の根作家/30代
2016年8月7日に開催されたパブリックミーティングについてのモヤモヤを。

◯モヤモヤしていること
(1)市民から公募によって集められた企画のうち最終的に選定された事業が発表されたが、選考基準については「僕らと一緒にやったら何が起こるか?」「すでにある基準に沿ったものは(それはそれでいいが)やめておいた」「事務局のマンパワーにも限界があるので、事務局が丁寧に対応できる範囲に絞った」ということだった。開催側がどんなことをやりたいのかは分かったが、市民から募集した意見(300件以上集まったと記憶している)は反映されたのだろうか。
(2)市民から集まった意見はどこかで公開されているのだろうか。
(3)公募の選定事業においては「この人はプロなのでは…」という方々の企画が選定されていて、本命をしっかり選んできたという印象。多分、きちんとした良い企画に仕上がっていくのだと思うが、アートやデザイン、事業の企画運営などをやってきたことのない一般市民が挑戦する場所ではなかったということだろうか。また、最後の企画について「グダグダに見えるが実績がある」というコメントがあったが、「実績」と言われたら素人の一般市民は出る幕がなくなってしまうのでは。
(4)会場となる施設・エリアの紹介の際、円山エリアの話について「島判官が円山に登ったかどうかは分からない。私の妄想だが…」という話があったが、開催側であれば妄想を入れ込んだ企画でも実行できるのであろうか。
※円山エリアについてはFacebookにてエリアの考え方に疑問を呈している人がいた。
(5)選考事業が発表される際、事前に代表者には通達があったようで、壇上に呼ばれていた。私の近くに一次審査を通過してパブリックミーティングを聞きに来た人がいたが、「選定された場合は事前に連絡がいっているのだ」と分かった時点(最初の一つ目の事業の発表)で「自分たちの企画は審査を通らなかった」と分かった様子があった。他人事だが、さみしい気持ちになった。落選者にも事前に通達がいくのはやはり駄目だろうか。「ここで発表されるんだ」と思って都合つけてきた人もいたと思うが(あるいは、そうした少数の人への配慮は余計なのかもしれない)。
(6)また、個人的には「その場で初めて審査に通って採用されたことが分かった人たちの反応」を見たかった。「物事が決まっていく現場に立ち会っている」という実感が持てたのではないかと思う。誰もその場で「わー!」っと喜ぶ様子も示さなかったので。パブリックミーティングを運営する側としては「その場に代表者がいて、壇上で企画について話してくれるほうがイベントとして収まりがよい」と考えたことと思う。参加している人やUstreamを視聴している人達にも選定事業の内容を解説したりアピールしたりできる。ただ、「色々なものがあらかじめ準備されるお祭りなのだろうか」という印象を持ってしまった。

※「一緒につくろう芸術祭公募プロジェクト」:SIAF(札幌国際芸術祭)2017の会期中に札幌市内で実施するイベントや展覧会を、北海道内の団体、個人から募集していた。応募件数98件の中から一次審査で31件が通過。2016年7月19日~7月25日までウェブサイト、市役所1階、SIAFラウンジでプレゼンパネルが公開され、市民からの意見を募集していた(市民からの意見が300数十件集まったとウェブサイトかツイッターで見たと思うが、情報元を見失っている)。一次審査を通過した企画のうち、5件が選定された。
選定事業は札幌国際芸術祭(SIAF)のウェブサイトで確認可能。

(7)アーティストについては、私自身は現代芸術や音楽に詳しくないので分からない人が多いが、開催側が言うには“この人に参加してもらえる、この人と一緒にやれるのは嬉しいし光栄”と思えるアーティストさんたちであった模様。聴衆から「おお~!」と声が上がったのを聞いた記憶がないので(私がぼんやりしていたのかもしれないが…)、一人くらい「現代芸術に詳しくない市民でも分かるアーティスト」がいても良かったのでは。

◯モヤモヤしていないこと
(1)全体的なプロジェクトや公募プログラム、メインビジュアルなどについてはあまりモヤモヤしていない。というより、実際に作品を観てみないと分からない。ともかく、現代芸術に対する理解度や好みはともかく、良い作品はたくさん展示されることと期待する。
(2)大友さんは時々聴衆を笑わせる会話を挟んでくれたり、気を遣ってくれていた印象。会場にいる札幌市民が大人しいからだろうか。

◯そのほかに思うこと
(1)思ったことではないが、当日の14:00時点に目視で計数した限りでは、会場内にいた人数は関係者席の分も含めて100名強だったように思う(前回(2016年2月開催)のパブリックミーティングの時は半分くらいのキャパの会場を使用していて人が溢れたための配慮だったと思うが、半分近くが空席というのはさみしく感じた)。
(2)芸術祭のようなアートの大きなお祭りは、作る側の感覚に合わせるのがいいのか、鑑賞者・参加者となる市民の感覚に合わせるのがいいのか? 札幌ではどうするのがいいのか? この芸術祭においてはどうするのがいいのか? 札幌市民の芸術に対する意識は現在どのようになっているのか? (私がここで考えていてどうなるものでもないが)
(3)これまでのモヤモヤも、これからのモヤモヤもそうだと思うが、「周りで言うのは簡単。実際にやったら大変」ということかとは思う。とは思うが、モヤモヤしたことはとりあえず申し上げていかないとどこにも届かないと思うし、モヤモヤから次にどうしていくかというところへつなげていきたい。
(2016/08/09)


【発言者1】 高橋弘子/札幌市内在住/草の根作家/30代
◯モヤモヤしていること:
(1)札幌国際芸術祭(以下SIAF)は何故現代芸術に内容をしぼっているのか。
(2)札幌や道内を拠点とした公募展や芸術関連の団体はたくさんあるが、それらとの連携は行わないのか(申し出たけどフラれたのか)。例えば北海道の公募展でいうならばおおむね60年ほどの長い活動の経歴があり、札幌および北海道の文化の歴史の中では決して小さなものではないと思う。また、そうした団体に属せず活躍した様々な芸術家がいたと認識する。アイヌ文化や豊平川の(?)生成などの歴史は取り上げても、そうした部分の歴史は取り上げられないものだろうか。
(3)SIAF2014での地下歩行空間での展示は漂着物や古い家財道具などの展示が多かった印象だが、何やら古いものや廃棄物が散らかっているように見えて残念だった。解説を読めばもちろん意図は分かるのだろうが、「解説を読んで意図を理解しないと楽しめない」というのであればどうなのかと思う。ただし、積極的に知ろうとする姿勢も重要とは考えている。
(美術館に展示されていたら観た時の印象は違ったと思う)
(4)地下歩行空間はビジネスパーソンの通行も多く、そうした仕事中・忙しい人たちは、私が観察していた範囲では通路の左右の展示に目をくれていないか、「通りがかりに横目で観て終わり」という人が多かった印象(数字に表せる計測は行っていない。また、ビジネスパーソンのような人たちが休日に訪れた際にどうだったかは不明)。しかし、こうしたビジネスパーソンも札幌市へ多く納税している筈なので、通行中の短い通行時間で楽しみやすい作品があっても良かったのではないか。
(5)アートの祭典がしたいのか、観光客誘致がしたいのか、まちおこしがしたいのか(複合的?)。受け取る効果は人によって変わるかもしれないが。
(6)札幌市内ではもともと、SIAFでも使用される地下歩行空間、資料館、各美術館、モエレ沼公園などでアートに関連した多くの展示などが開催されているが、そのうえで芸術祭は必要なのか。
(7)SIAF2014の割とすぐ後に地下歩行空間で同じようなアートの展示があり、SIAFがまだ続いているのかという錯覚があった。メリハリがなくなるので、もう少し間隔をあけてはどうか。
(8)SIAF2017に向けて数回にわたって開催されたデザインミーティングでは、「誰でも参加可能」とした回ののち、「デザイナーなど、職業を限定した有識者のみ」の回も設けられたが、結局は有識者のみで仕上げていきたいのか。
(9)SIAFにはどうしようもないことなのだが、「SIAF」というキーワードでツイッターにて「すべてのツイート」を検索すると外国人が投稿するとんでもないアダルト動画が出てくることがあるので、実はあんまり使ってほしくない(または常に「札幌国際芸術祭」と併記してほしい)と思っている。
(10)ツイッターでSIAFの情報を検索する人は実際には多くはないと思うが、現在は「SIAF」としか記載しない場合がほとんどのようで「札幌国際芸術祭」でのみ検索した人がいた場合、せっかくの配信が目につかない可能性がある。
(11)ツイッターにおいては、非公式さん(@SIAF_HACK、2016/08/06現在のアカウント名前は「札幌国際芸術祭2014→2017非公式」)からの情報の提供が圧倒的に多いので、公式ももうちょっと頑張ってほしい。例えば、SIAF2017で公募し一次審査を通過した企画について市民から意見を募集する期間があったが、その意見募集の締切り日を当日にアナウンスしていたのは非公式さんのみであったと記憶している。ツイッターが全ての情報源でないのは当然だが、こうしたアナウンスは適切なタイミングで行うべきではないか。
(私の情報収集がツイッターやフェイスブックに頼っている部分があり、ツイッターの話ばかりで申し訳ない。フェイスブックについてはタイムライン上で流れていってしまっているのか、公式の告知類はあまり印象にない)
(12)2016年7月24日にSIAFラボが開催したパブリックアートのトークイベント(?)では、終了予定時間を30分以上オーバーしたので、時間は守ってほしい。イベント中に話しきれなかったとしても、その後の懇親会で参加者と話す機会はあったと思う。参加者の都合はともかくアーティストが喋りたいだけ喋るのであれば、それは「作る側・やる側の都合」を優先してしまってはいないか。
(13)3年に1回という間隔で現代美術の大きなお祭りをするよりは、日常的にある程度のレベルの現代芸術を鑑賞出来る「現代美術館」がほしいかもしれない。
(芸術祭よりもお金がかかるとは思うが)
(14)SIAF2014においては美術館や舞台の鑑賞でも割と当然の、または庶民感覚では高いと感じるチケット価格が設定されており、「普段納税しているのにその税金使って開催しているお祭りでもチケット買うのか…市民割引とかないのか…」と感じ、結局お金のかかるところは行かなかった。
(行けばもちろん、内容によっては楽しめたとは思う)
(15)SIAF2014において、本祭の終盤に街中(大通公園あたり?)から遠方の会場へシャトルバスが出ていることを知った(地下歩行空間に出ているポスターで見て気づいた)。情報収集が足りなかったかもしれないが、もう少し目立つ感じにしてほしいかもしれない。
(16)SIAF2014のホームページは、配信する情報が多くてまとめるのが大変だったのだろうとは思うが見づらくてストレスだった。再生ボタン類を押さなくても音が流れるのが苦痛だった。◯モヤモヤしていないこと
(1)SIAF2014での資料館での子供向けの取り組みなどは多くの親子連れが楽しんでいる様子が伺えて良かった。
(2)SIAF2014から派生した市民活動があったこと、アートカフェin資料館のように現在も継続して市民が自発的に活動しているものがあることは良いと思う。
(3)現代芸術にふれる機会が増え、いまいち現代芸術を楽しみにくい人たち(若干、私も含む)が現代芸術に親しんでいくことで「楽しめるものが増える」のは良いこと。
(4)2016年8月5日、6日にわたって北3条広場でSIAF2017のプレイベントとして「さっぽろ八月祭が開催されたが、札幌にしては多くの人が盆踊りや屋台など楽しんでいたと思う。プレイベントである印象が弱く感じたのは残念だが、「(知らないうちに)ゆっくり巻き込んでいく」というやり方があることも友人から聞き、それはそれで納得。◯そのほかに思うこと
(1)SIAF2017について、すでに税金の予算がついて事業が決定・始動している以上、なるべく多くの人が楽しみやすいものになればいいと思う。
(2)個人的には文化芸術にもっと予算がつくと嬉しい。
(2016/08/06)

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