我々の企画名称「SIAFについてのモヤモヤしたアレ」というのは非常に長く、すっきりとはしていません。
この言葉は、札幌国際芸術祭(SIAF)について友人が話していた言葉の中のひとつのフレーズでした。
もともと私自身が部分的にSIAFに対して懐疑的・批判的であったり、私の周りの人でも色々な意見を持つ人たちがいることが気持ちに引っかかっていたところだったので、友人が発した「SIAFについてのモヤモヤしたアレ」という言葉がとてもしっくりきたのです。
なんと言いましょうか、批判なのか、不満なのか、嫉妬なのか、単に日本人的に新しいものを攻撃してしまう性分なのか。モヤモヤしているのだけど、ハッキリ諦めることもうまくいかずに、解消についても着手しておらず、そもそも何にどのくらいモヤモヤしていて、それが正当なモヤモヤなのかも明確でない「アレ」。
私以外の周りにもなんとなく存在しているモヤモヤしたアレ。
今現在、私が把握しているさまざまなモヤモヤのほか、全く視点の違うモヤモヤも存在しているのかもしれません。
それらを言い表すのに、このフレーズはぴったりなのではないかと思い、その名称をもってモヤモヤに取り組む活動を始めようと考えました。
主催高橋、たいてい余計なことしか思いつきません。絵描きですので自分の制作もありますが、言い出した以上やってみるしかありません。
正式名称は長いので、呼びやすい略称ができるといいなと思っております。なんとなく、活動の過程で略称も自然発生するんじゃないのかなとのんびり期待しているところです。
もちろん、我々のこの活動自体にモヤモヤする人もいるでしょう。色々な温度で、この活動を見守っていただければ嬉しく思います。
(文:高橋弘子)