【報告会2017/7/22】【レポート&資料公開】

7月22日に開催しました『2017年 イタリア、ドイツの芸術祭に行ってきた報告会』のご報告&当日配布した資料(旅行記)の公開です。
資料ダウンロードのリンクは記事の末尾に。
報告会会場の写真撮りそびれました…。
旅行記スケッチブック


『2017年 イタリア、ドイツの芸術祭に行ってきた報告会』レポート
開催日時:平成29年7月22日(土)19:30〜21:00
内容:平成29年(2017年)に主宰高橋がイタリア、ドイツの芸術祭に行ってきたことについての報告会。おもに「海外旅行素人がどのようにして現地で芸術祭に行けたか」。
参加者:一般参加者8名(ほか画廊喫茶チャオのママ、主宰高橋)
会場:画廊喫茶チャオ(札幌市北区)
参加費:1,000円(1ドリンク付き)

(1)報告会概要
「SIAF(札幌国際芸術祭)についてのモヤモヤしたアレ」のためではないが、今年6月に主宰高橋がイタリア、ドイツの芸術祭(ベネチアビエンナーレ、ドクメンタ、ミュンスター彫刻プロジェクト)に行ってきたため、その報告会を開催した。
告知などでも申し上げていた通り、主宰高橋は作家活動をしているものの芸術鑑賞に専門的ではないため、作品についての難しい話ではなく「海外旅行初心者がどうやって現地および現地会場に行って帰ってきたのか」という話を中心に報告を行った。
現地では小さなスケッチブックに旅行記をつけており、それを元に作成した資料を報告会当日は配布。その資料と現地で撮影した写真をプロジェクタで投影しながらの説明を行い、質問にも回答した。また、事前準備の際の資料や旅程、宿泊予約の記録、現地で入手した各パンフレット類やミュンスター彫刻プロジェクトのカタログなどを持参。報告会会場において参加者に自由に閲覧いただいた。
報告そのものは21:00頃をめどに終了したが、その後の参加者との会話、参加者同士の会話が弾んでおり、ややしばらく会場にとどまった。
秋頃にヨーロッパの芸術祭に行くつもりであるという参加者もいたため、今回の報告会の情報が参考になれば幸いに思う。
報告会については、別の日にまた開催することを想定しているが現時点では未定。

以下、主催高橋の雑感などを記す。
資料のダウンロードをされたい方は末尾へ。

(2)イタリア、ドイツの芸術祭に行って
「今年は3つの芸術祭が重なる10年に1回の機会ですよ」と教わったことから思い切って渡航を決め、慣れない手続きで大変なこともあったが行って良かったと思う。各芸術祭についても、キャプションが読めないという状態ではあったが色々な刺激を受けた。せめて英語が読めて作品の意図がつかめるともっと良かった。
また、日本、北海道とは全く違う風景、違う人種・言語の人々、違うルールという環境にいること自体も大きな刺激になった。特にドイツは非常に気に入ったので日本に帰るのが惜しまれたし、ぜひまた訪れたい。
ところで、以下は主催高橋が個人のSNSにて記載した雑感の転載である。

「イタリア~ドイツの芸術祭巡りして以来、札幌国際芸術祭をすごく遠くのもの・実体が認識しづらいものに感じるようになって不思議な感覚。理由は分からない。それが「変化」なのか、「元からそうだったことに気付いただけ」なのか分からない。ちょっと戸惑っている。
「SIAFについてのモヤモヤしたアレ」の主宰にあるまじき状態では。
…てなことをツイッターに書いたら「なんとなく分かる」という反応もいただき、ちょっと心強く感じたところ。
それにしてもこの感覚の変化は何なのだろうか。誰かなんかヒント持ってたらご教示いただきたい…。」

この投稿についてはいろいろな方から様々な視点のコメントをいただき、なるほどと思うこともあった。長くなるのでここでは紹介しない。
「(ドイツで食べたような)硬いパンが好きになった」とか「無糖炭酸水を飲むようになった」などの変化もあるが、上記転載内容の変化が自分のうちで最も謎のものと思う。海はないがいくつかの島があって、札幌国際芸術祭は違う島の上にあるというような、「視界に入ってはいるけど私とつながりのない国での話」のように感じている。
もちろん「札幌国際芸術祭のこういったところはどうなのか」というモヤモヤ要素はあるといえばあるが、「モヤっとしてもすぐにそれが消えてしまうか、すぐに手放せる・意識がそれる」という状態になっている。
そのなかで、今後の「SIAFについてのモヤモヤしたアレ」はどのように活動していくか?はまだあやふやとなってしまっている。慌てず考えるか、あやふやなままでもよしとして引き続き何らかの活動を続けることになると思う。
次回イベントは未定だが座談会のテーマなどでリクエストあれば受け付けたい。

(3)芸術祭同士の比較
「ヨーロッパの芸術祭と札幌国際芸術祭の比較検証を行っては」という案もいただいたが、主宰高橋個人としては比較を行う必要はないのではないかと考えている。「環境や歴史などの素地が違うのでは」「普段からのアートの取扱が違うのでは」「目的は同一か」などを思うとそれぞれは比較する対象にあるかが今の私自身にはよく分からない。「うちの芸術祭はこのように執り行う」のみがあればよいのではという気もしている(芸術祭を実施するという前提であれば)。ただし、ほかの芸術祭における展示の方法や仕組みの作り方など、良いと思ったことを取り入れる、というのはあるかもしれない。

(4)最後に
資料にも記載したが、今回の旅行で学んだことのひとつに「最終的にはなんとかなる」ということがあり、道外、海外の芸術祭に興味のある方は積極的に出かけていただけたらと思う。私自身もまた行きたい。

平成29年7月
高橋弘子


PDF版はこちら↓
資料に記載しているのは主催高橋の記録(スケッチブック画像、説明テキスト)のみです。写真の掲載はありません。
データが重くアップロードの上限サイズを超えていたため、分割しております。なおかつ、軽くするために画像が粗めになっております…。ちょっと不便かもしれませんがご容赦ください。
それぞれ別ウィンドウで開きます。
イタリアドイツ旅行記1~2
イタリアドイツ旅行記3~4
イタリアドイツ旅行記5~8
イタリアドイツ旅行記9~11


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