◯トークについて
2019/6/6(木)、札幌市民交流プラザ SCARTSコートにて開催されたSIAF2020ディレクターズトーク第３弾『ビジネスにもアートが必要！？』に参加してきました。
ちなみにこちらのイベントは札幌市図書・情報館と札幌国際芸術祭（SIAF）との共催講座でした。

今回は平日の18:30からの開催。会場のことが先にあったのか、テーマが先にあったのか不明ですけど、近隣でお仕事されてる方々が通りがかるかもしれないタイミングに、ガラス越しにでも人目につく場所で予約不要で開催しているのは良いのではないかという気がしました。
「札幌市図書・情報館てなんだっけ」と思う方もいるかもですが、SCARTSコートも入っている「札幌市民交流プラザ」に入っている施設です。図書館みたいなところ。「さっぽろ創世スクエア」の中に入っている「札幌市民交流プラザ」の中の「札幌市図書・情報館」です。
札幌市図書・情報館は「ビジネスパーソン向けに」という雰囲気強めのコンセプトになってますので（札幌市図書・情報館HP）、こういうテーマになった、あるいは企画に合致したということなのかなあと推測。まあ、この内容ならスタートはどこでもいいのかなという気もしました。
チラシによると定員80名。座席をどれだけ組んでいたかとか、会場に何人くらいいたかとか数えていなかったですけど、そこそこ人は入っていたのでは。

今回のスピーカーはSIAF2020企画ディレクター（現代アート担当）の天野太郎氏と、(株)クリエイティブ・ジャングル 代表取締役の竹林陽一氏。天野氏からは、近年のアートを取り巻く状況や、アートとビジネスの関係などのお話があり、竹林氏からは、ビジネスや教育の場に昨今、デザイン思考やアートによるアプローチが導入されてきていることについてお話がありました。
「ビジネスにアートを」といえば最近では東京国立近代美術館でビジネスパーソン向けに企画された鑑賞セミナーがあっという間に満員になったなんていう話題も目にしました（ITメディアビジネス「ビジネス感覚はアートで磨け　国立美術館のセミナー、すぐ満員」）。それ以外でも、デザイン思考やアート思考などを取り入れたビジネスパーソン向けセミナーは、検索すると色々出てきます。
主宰高橋はこう見えてもデザイン系の学校を出ていて、すごく良い教育を受けたと思っているので（落第生でしたが…）、デザインを学ぶ場で身につくような考え方、取り組み方を教育などに導入するのは賛成派。1回2回のワークショップとかでなく、何年かの取り組み、またはそれ以上の継続だといいんでないかなと思うし、もし早い年齢から始められたらそれがいいのかなあと。ただきっと、デザインやアートでなくても、スポーツをやっていた／料理をやっていた／数学をやっていたとかの経験から得た思考法とか方法論にも、良いものがきっとあるんだろうなと思う。

話がそれましたけど、今回もトークの中身で「聞き取れて、なおかつ書き留められたこと」をメモに残しておいたので記事に添付しておきます。PDFも用意したけどサイズオーバーでサイトにアップロードできないのでJPGのみ…。このメモが全てでないので、他の方がSNSなどでレビューしてくれているものがあったらそちらもあわせて参照してください。

SIAF2020に関わるところだと、天野氏が「アート・メディエーションを組み込みたい」とおっしゃっていました。ART iT「札幌国際芸術祭2020、ディレクターチーム発表」の記事では、天野氏と同じくSIAF2020の企画ディレクター（メディアアート担当）であるアグニエシュカ・クビツカ＝ジェドシェツカ氏の紹介のところで「アート・メディエーションにも携わってきた。」と紹介されているけど、「アート・メディエーション」自体を説明したサイトなどはうまく見つけられなかった。「アート・メディエーター」についてのこちらの記事REALKYOTO「アート・メディエーターと「サビニの女たちの仲裁」」が詳しいのかな。

今回のトークの段階ではまだプログラム内容などが出てきたわけではないので、まだあんまり「SIAF2020あるんだなあ」という感じにならないのだけど、SIAF公式HPによると「2019年度夏 開催概要の発表（テーマ、会期、会場など）」とあるので、そろそろなんか出るんじゃないでしょうか。

ちなみに、次回ディレクターズトークは2019/6/26(水)18：30～20：00に札幌プラザ2.5で、あいちトリエンナーレ2019芸術監督の津田大介氏を招いて開催されるようです。詳細は後日、SIAF公式HPにて正式に発表となる模様。気になる方はお立ち寄りを。